バルビローリ&ハレ管弦楽団によるヴォーン・ウィリアムズ「交響曲第2番”ロンドン」&「第8番」
ロンドンっ子の名匠サー・ジョン・バルビローリ(Sir John Barbirolli/1899~1970)はヴォーン・ウィリアムズ(Vaughan Williams/1872~1958)のスペシャリストとしても知られている。 ちなみに紹介LP二面後半に収録された「第8番」はバルビローリに献呈され彼自身の指揮でハレ管弦楽団により1956年5月に世界初演された。 このレコード録音もその初演直後の6月に行われたセッションである。 また第一面、第二面前半収録の傑作「ロンドン交響曲」は翌1957年12月のセッションでこちらもステレオ初期の英パイ(PYE)音源の名演として知られている。 紹介LPは1977年にテイチクからバルビローリ名演シリーズ(PYE音源)としてリリースされた1枚である。 ジャケット・デザインに使用されたフランス印象派画家クロード・モネ(Claude Monet/1840~1926)の幻想的な油彩画「ロンドン国会議事堂」もなかなか渋くマッチしている(写真1 LPジャケット、テイチク-ULS-3078-Y/写真2 LPレーベル面)。