バレンボイム&シュターツカペレ・ベルリン「ブルックナ―交響曲第4番」2008年ライブ盤

ダニエル・バレンボイムはこれまでにシカゴ交響楽団(1972年独グラモフォン)ベルリン・フィル(1997年独テルデック) さらに2000年より終身首席指揮者を務めるシュターツカペレ・ベルリン(2017年独グラモフォン)と3度のブルックナー交響曲全集録音を完結したまさにブルックナーのスペシャリストである。 今回紹介する第4番”ロマンティック”の録音は先の全集録音とは異なる「シュターツカペレ自主制作」による2008年10月15日にベルリンの「フィルハーモニー」で行われたコンサート・ライブを収めた1枚、CDジャケットにも記載されているように「ドイチュラントラジオ・クルトゥ―ア(Deutschlandradio Kultur)」による録音である (写真1  バレンボイム&シュターツカペレ・ベルリン「ブルックナー交響曲第4番」デジパック仕様CDジャケット/写真2  CD録音データ) 。 CDにはバレンボイム登場の拍手も収められライブ録音ならではの会場の緊張感ある雰囲気と共にブルックナー交響曲の壮大な響きそのものがダイレクトにズッシリと伝わってくる。 そしてフィナーレ楽章コーダの厳かなブルックナー宇宙の響きの後、一呼吸おいて沸き起こる聴衆の盛大な拍手もたっぷりと収録され演奏の凄さを物語る。

写真1    バレンボイム&シュターツカペレ・ベルリン「ブルックナー交響曲第4番」CDジャケット(シュターツカペレ・ベルリン自主制作盤2008年ライブ録音)

写真2    CD録音データ