フィリップ・アントルモン父子共演盤/モーツァルト「ピアノ協奏曲第20番&第23番」、コンサート・ホール盤
今回はフランスの世界的名ピアニスト、指揮者として活躍するフィリップ・アントルモンが20代で父ジャン・アントルモンの指揮で「コンサート・ホール」に録音したモーツァルト「ピアノ協奏曲第20番&第23番」を取り上げてみたい。 レコードには録音データの記載はないがこのLPリリース年代から推察して1960年前後の録音かと思われる。 やや快速テンポで弾く彼の爽快な演奏に魅了される。 さらに「第20番」のカデンツァは一般的にベートーヴェンのものが有名だがこの演奏では19世紀ドイツの作曲家、ピアニストそしてライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の楽長も務めたカール・ライネッケ(Carl Reinecke)作を弾いているところも興味深い。 またジャケットにオーケストラ名がフランクフルト交響楽団と記載されている。 これは推測の域を出ないもののおそらく「フランクフルト放送交響楽団」ではないか思われる(写真1 LPジャケット国内盤Concert Hall-SMS 2149 /写真2 LPレーベル面)。