フィンランドの現代音楽作曲家「カレヴィ・アホ」の作品から
〜交響曲第9番&チェロ協奏曲〜
ラハティ交響楽団はカレヴィ・アホ(Kalevi Aho)など現代フィンランドを代表する作曲家作品も積極的に録音を手掛け注目を集めている。 今回の紹介盤オスモ・ヴァンスカ指揮ラハティ響による「交響曲第9番&チェロ協奏曲」はリリース当時(1995年)日本でも話題となった1枚だった (写真1 CDジャケット、スウェーデンBIS CD-706) 。 アホは1949年生まれ今年71歳を迎え交響曲・管弦楽曲・室内楽曲・オペラにいたるまで幅広い分野に渡り旺盛な作曲活動を続けている。 「交響曲第9番」は1994年完成のトロンボーンが活躍する協奏的スタイルの作品である。 このCDで独奏も務めるスウェーデンの名トロンボーン奏者クリスティアン・リンドベルイ(Christian Lindberg)のために書かれたもので重低音から高音域までパワフルなサウンドが聴きものである。 また「チェロ協奏曲」は1984年の作品、こちらもパワフルで打楽器群も活躍カナダ出身のゲリー・ホフマン (Gary Hoffman)のチェロが冴える。 「第ニ楽章(終曲)」のコーダが極端なピアニシシモで終わるところも印象的である (写真2 演奏データ/写真3 作曲者並びに演奏者のCDブックレット裏面掲載写真)。