フルトヴェングラー&ウィーン・フィル 「ベートーヴェン交響曲第6番”田園”」、1943
〜 米Turnabout LP初出盤、1943〜
ヴィルヘルム・フルトヴェングラーはSP時代の1943年にウィーン・フィルと独エレクトローラにセッション録音を行っていたが戦時中の折もあってかSP未発売のままお蔵入りになっていた。 今回の紹介盤はその後四半世紀以上の歳月を経た1971年に「米VOX」系 のTurnabout(ターナバウト)から初LP化されたものである (写真1 LPジャケット、米Turnabout-TV4408)。
レトロ好きの筆者にはこの時代的な音質がたまらない。 この録音でフルトヴェングラーは「第1楽章」の提示部反復を実行していないが全体的にゆったりと流れる演奏に吸い込まれてしまう。 またこのレコードでは録音年代表記が1944年となっているが1943年の誤りで筆者の手元資料も1943年12月22日~23日録音とある (写真2 LPジャケット裏面/写真3 LPレーベル面)。 フルトヴェングラーのレコードは色々と物議を醸すものもあり興味深い。