ブラームス ピアノ連弾版 “交響曲第4番”
今回はブラームス「交響曲第4番」のピアノ連弾版による珍しい1枚を紹介したいと思う。 このLPレコードは1983年にベルギーのパヴァーヌ (PAVANE)レーベルよりリリースされた。 演奏は当時ヨーロッパで活躍中のデュオ・クロムランク(DuoCrommelynck) /ベルギーのパトリック・クロムランクと日本の桑田妙子によるピアノ・デュオである。 ブラームス自身の四手連弾編曲版による1982年の世界初録音でもあり注目を浴びた1枚だった (写真1 デュオ・クロムランク、LPジャケット掲載写真/写真2 LPジャケット、ベルギーPAVANE-ADW7119) /写真3 LPレーベル面)。 興味深かった点は「第1楽章」のテンポ表示が交響曲の「アレグロ・ノン・トロッポ」対してピアノ連弾版では「アレグロ・ノン・アッサイ」になっていた。 ピアノ連弾で聴く交響曲もこれまたなかなかオツな趣きがある。 彼らはその後も連弾によるブラームス「交響曲第1番」やチャイコフスキー「交響曲第6番 “悲愴“」など数多くのレコード録音や演奏活動のさなか1994年7月二人は悲劇的な自殺による生涯を閉じている。