ブルーノ・ワルター&ニューヨーク・フィルハーモニックの名盤から

〜  マーラー「交響曲第4番」(1945年5月録音) 〜

ブルーノ・ワルター(Bruno Walter / 1876~1962)のマーラー「交響曲第4番」の録音はライブ盤も含めると結構な数があると思うが今回スポットをあてるニューヨーク・フィルハーモニックとの1945年5月録音は唯一のスタジオ・セッションである。 この音源はこれまで何度となくLP、CDでリリースされており歴史的名盤のひとつに数えられている。 共演のウィーン出身の名ソプラノ歌手デジ・ハルバン(Dési Halban、写真1)はワルターと親交もあった人である。 この録音での好演が花を添えている。 紹介するLPは1960年代に流行したモノラル録音を電気的ステレオ化した「擬似ステレオ盤」で米CBSコロムビアの廉価版シリーズ「オデッセイ(Odyssey)」レーベルからリリースされた懐かしい1枚である (写真2 LPジャケット、米Odyssey 32 16 0026 /写真3 LP演奏データ/写真4 LPレーベル面)。 全体的には飾り気がない素朴な演奏とも言えるが擬似ステレオ化による抵抗感もそれほどなくむしろ爽やかさがそれを上回る。

写真1    デジ・ハルバン(インターネット画像から)

写真2    ブルーノ・ワルター&デジ・ハルバン ニューヨーク・フィルハーモニック「マーラー交響曲第4番」(米CBS Odyssey 32 16 0026 ) 

写真3    LP演奏データ

写真4    LPレーベル面