ヘルシンキ・フィル初来日公演を聴く、1982

〜1982年1月18日、東京文化会館にて〜

「ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団」1982年初来日公演については以前にも「TDKオリジナル・コンサートの想い出(漫遊記74)」「招待制特別公演」で取り上げ済みだが今回はそれに先立って筆者も足を運んだ1月18日東京文化会館で開催された一般公演についてふれてみたいと思う(写真1  ヘルシンキ・フィル初来日公演プログラム表紙/写真2  公演日程)。
先の「TDKオリジナル・コンサート公開録音コンサート(FM東京)」では「シベリウス交響曲全曲チクルス」が展開されたがこの一般公演でもシベリウスの作品を中心にソリストに当時弱冠23歳のヴァイオリンの俊英、古澤 巌、ピアノにフィンランドにゆかりの深い名ピアニスト舘野 泉を迎えてのコンサートが各地で展開された(写真3・4  初来日公演演奏曲目)。指揮は首席指揮者オッコ・カムのほか日本の渡邉暁雄、当時フィンランドの「トゥルク交響楽団」の首席指揮者を務めるペルッティ・ペッカネンも同行した。筆者が聴いた18日のプログラムはオッコ・カムによる全てシベリウスの作品、交響詩「フィンランディア」/「交響曲第5番」/「交響曲第2番」(プログラムA)が演奏されほぼ満席の会場を魅了した。 プログラムのメインを飾った「第2番」は彼が24歳の時「グラモフォン」に「ベルリン・フィル」と録音した誉れの高いデビュー盤でもある。  この公演でもその洗練され垢ぬけた粋な指揮ぶりが印象的だった。写真5は1月18日公演チケットである。

写真1 ヘルシンキ フィル1982年初来日公演プログラム表紙

写真2 1982年ヘルシンキ フィル初来日公演日程

写真3 ヘルシンキ フィル初来日公演(A)(A')プロ

写真4 ヘルシンキ フィル1982年初来日公演(B)(C)プロ

写真5 ヘルシンキ フィル初来日公演1月18日公演チケット