ヘルマン・クレバースのブラームス「ヴァイオリン協奏曲」

オランダの名ヴァイオリニスト、ヘルマン・クレバース(Herman Krebbers / 1923~2018)は1962年から1980年まで名門アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(現、ロイヤル・アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団)のコンサート・マスターを務めベルナルト・ハイティンクと共にこの楽団の戦後の黄金時代を築き上げた人である。 もちろん並行してソロ活動も行いレコーディングも行っているが日本では地味な存在だった。 1968年・1974年のコンセルトヘボウ管弦楽団来日公演には第一コンサートマスターとして同行している (写真1 1968年コンセルトヘボウ管来日公演プログラム表紙)。 紹介盤LPは1973年9月に彼の50歳を記念して「コンセルトヘボウ」(写真2-1973年3月筆者撮影)で録音されたブラームスのヴァイオリン協奏曲である。 第1楽章カデンツァはヨアヒムのものを使用し指揮のハイティンクとの阿吽の呼吸で真摯で丁寧な演奏に好感した。 このLPは1974年の「コンセルトヘボウ管弦楽団来日記念盤」として初回限定廉価盤としてリリースされた1枚だった (写真3 LPジャケット、国内盤PHILIPS-PL 9 1974年リリース/写真4 LPレーベル面)。

写真1    1968年 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団来日公演プログラム表紙

写真2    アムステルダム・コンセルトヘボウ(1973年3月筆者撮影)

写真3    ヘルマン・クレバース /ブラームス「ヴァイオリン協奏曲」LPジャケット(国内盤PHILIPS PL- 9)

写真4    LPレーベル面