ヘルマン・シェルヘンのリムスキー=コルサコフ「交響組曲シェエラザード」

名匠ヘルマン・シェルヘン(写真1)の米ウェストミンスター録音の名盤については先日の漫遊記832でチャイコフスキー「交響曲第4番」 (モノラル録音)を取り上げているが今回はステレオ録音から筆者の好きな1枚を紹介したいと思う。 それはまさにステレオ録音にしてオーケストラによる音の絵巻が最大限楽しめるリムスキー=コロサコフ交響組曲「シェエラザード」である。 このセッションはステレオ録音最初期の1957年にウィーン・コンツェルトハウス ― モーツァルトザールで行われている。 管弦楽はこのシリーズ一連のコンビであるウィーン国立歌劇場管弦楽団、ソロ・ヴァイオリンはウィーン・フィルの首席ヴィオラ奏者を務めたルドルフ・シュトレングがヴァイオリンに持ち替えて弾いている。 ヘルマンが幾分ゆったりとしたテンポで振る演奏は抒情性に富み美しい。 紹介盤はすでにCD時代に入った1986年にワーナー・パイオニアからLPレコードで「ヘルマン・シェルヘンの芸術」シリーズでリリースされた (写真2 LPジャケット、-国内盤G-10514 / 写真3 LPレーベル面)。

写真1    ヘルマン・シェルヘン(LPジャケット裏面掲載写真)

写真2    ヘルマン・シェルヘン&ウィーン国立歌劇場管/R. コルサココフ交響組曲「シェエラザード」LPジャケット(国内盤ワーナー・パイオニア G 10514)

写真3    LPレーベル面