ヘンリク・シェリングによるパガニーニのヴァイオリン協奏曲第3番、1971年世界初録音盤

超人的なヴァイオリンの名手と伝えられるニコロ・パガニーニ(1782~1840)という人は相当用心深い性格で生前は自分の作品をほとんど出版せず自身で管理していたそうである。 さらに亡くなるまでにあらかたの楽譜を処分してしまったため彼が残した作品の全貌は現在もつかめていない。 今回の紹介盤パガニーニのヴァイオリン協奏曲第3番はヘンリク・シェリングが自ら発掘1971年10月の公開蘇演に先立ち1月にレコード世界初録音された注目の1枚だった。 紹介LPはその蘭PHILIPSの1971年世界初出盤である。 カデンツァはシェリング自身のオリジナルを弾き蘇演時と同様バックはアレクサンダー・ギブソン指揮するロンドン交響楽団の演奏である (写真1 LPジャケット、蘭PHILIPS-6500 175 /写真2 LPレーベル面)。

写真1    ヘンリク・シェリング(Vn)、アレクサンダー・ギブソン指揮ロンドン響/パガニーニ「ヴァイオリン協奏曲第3番」世界初録音LPジャケット(蘭PHILIPS-6500 175)

写真2    LPレーベル面