ベルリオーズ「幻想交響曲」/ピアノ編曲版
今回は世界初のレコード録音にもなったピアノ版ベルリオーズ「幻想交響曲」を紹介したい。 演奏は日本ではマイナー的存在だったがイタリアを中心にヨーロッパで活躍したブルーノ・メッツェナ(Bruno Mezzena /1927~2017)の日本デビュー盤でもあった(写真1 ブルーノ・メッツェナ/インターネット画像から)。 彼はイタリアの「リコルディ(Ricordi)」レーベル等に録音を残しておりこの録音も原盤は「伊Ricordi盤」で国内盤は1978年に「CBSソニー」からリリースされた(写真2 ベルリオーズ「幻想交響曲」(ピアノ編曲版)LPジャケット、CBSソニー25AC337 / 写真3 同LPレーベル面)。 ピアノ版編曲はかのリストで19世紀最大のピアノ達人でもあった彼は交響曲「イタリアのハロルド」もピアノ版に編曲している。 ベルリオーズ独特の色彩感豊かな管弦楽作品をピアノという単一楽器で見事にベルリオーズの世界を描いている。 またピアノのメッツェナは全体的に遅いテンポをとりじっくりと深みのある演奏を聴かせている。