"パルジファル”(演奏会形式、ベルリン国立歌劇場来日公演)を聴く、1997
〜1997年11月16日、NHKホールにて〜
1997年11月の「ベルリン国立歌劇場来日公演」はダニエル・バレンボイムの指揮で「オペラ公演」の合間を縫って「ベートーヴェン交響曲並びにピアノ協奏曲全曲チクルス」も開催された。 筆者も後者のオーケストラ・コンサートは全て会場に足を運んだので次回改めて紹介したいと思う。 今回はオペラ公演から筆者が聴いたワーグナー舞台神聖祝典劇「パルジファル」(演奏会形式)を取り上げてみたい(写真1 1997年ベルリン国立歌劇場来日公演チラシ/写真2 1997年ベルリン国立歌劇場来日公演プログラム表紙/写真3 来日公演日程と演目)。
この「パルジファル」の演奏会形式による公演は11月16日(日)の13時開演のマチネーで開催された。 主要キャストはアンフォルタスのファルク・シュトルックマン(バリトン)をはじめとしてグルネマンツ:ジョン・トムリンソン(バス)、クリングゾル:ギュンター・フォン・カンネン(バス)、クンドリー:ワルトラウト・マイヤー(メゾ・ソプラノ)といわゆる「バレンボイム組」で固められた。 タイトロールの「パルジファル」を歌う予定だったポール・エルミング(テノール)は急病のためデンマーク出身のスティー・アナセンが急遽代役を見事に果たした(写真4 当日会場で配布されたキャスト一覧、訂正が間に合わずパルジファルはポール・エルミングになっている)。 演奏会形式で行われた上演だったが歌手陣の熱唱と迫力が時間の経過を忘れさせた。 またクンドリーを歌ったマイヤーは第2幕では目が覚めるような真っ赤なドレスで登場したこともインパクトがあった。 公演終了は当初の予定時刻を大幅に超え18時を回っていた(写真5 公演終了後に入れてもらったファルク・シュトルックマンとジョン・トムリンソンのサイン/写真6 ギュンター・フオン・カンネンのサイン/写真7 ワルトラウト・マイヤーのサイン)。 写真8は公演チケットである。