ボリス・ハイキン&モスクワ放送響によるグラズノフ舞踊音楽「四季」

旧ソヴィエト連邦現在のベラルーシ共和国の首都ミンスク出身の名指揮者ボリス・ハイキン(Boris Khaikin/1904~1978、写真1)の日本での知名度は今ひとつだが戦時中から戦後にかけてレニングラード(現:サンクトペテルブルグ)のキーロフ(現:マリインスキー劇場)の首席指揮者も務めオペラ、バレエ音楽を得意としていた。 そこで今回はその後、彼がモスクワのボリショイ劇場で活躍した時代の露メロディア録音からグラズノフのバレエ音楽「四季」を紹介したい。 紹介盤は今では懐かしい国内盤「新世界レーベル」から1970年前後にリリースされていた1枚である(写真2 LPジャケット、新世界SMK 7512 /写真3 LPレーベル面)。  この作品はグラズノフの舞踊音楽作品の中でも代表作「ライモンダ」に続き人気が高いがやはり日本ではコンサートでの演奏機会も少なくCDもまた数少ないのが現状である。 この作品、「冬」から始まる四季の風物を擬人化した抒情詩的で旋律も大変美しい1幕4場か構成されている。 モスクワ放送交響楽団の管楽器も美しく鳴り響くボリス・ハイキンのステレオ初期録音の名盤とされている。

写真1    ボリス・ハイキン(インターネット画像から)

写真2    ボリス・ハイキン&モスクワ放送響/グラズノフ舞踊音楽「四季」LPジャケット(新世界レコード-SMK 7512)

写真3    LPレーベル面