ボロディン弦楽四重奏団のチャイコフスキ―
ボロディン弦楽四重奏団は終戦の年1945年に旧ソヴィエト連邦で結成、初代ヴィオラ奏者には名指揮者ルドルフ・バルシャイも在籍、ショスタコーヴィチやチャイコフスキーなどの演奏を得意としている。 今回紹介するチャイコフスキーの弦楽四重奏曲や弦楽六重奏曲”フィレンツェの想い出”は歴代それぞれの名盤があるが写真のCDセットのオリジナルは1978年から1980年かけてロシア・メロディアに録音されたもので1988年に英EMIからデジタル・リマスター化されリリースされた。 当時のメンバーはヴァイオリン/ミハイル・コペリアン、アンドレイ・アブラメンコフ、ヴィオラ/ドミトリー・シェバーリン、チェロ/ヴァレンティン・ベルリンスキーである。 このメンバーによる当時の演奏は今聴き直しても深みを感じさせ味わい深いものがある。 またチャイコフスキー最後の室内楽作品となった六重奏曲“フィレンツェの想い出”はこの録音以前には1965年の旧メンバーによるヴィオラ/ゲンリフ・タラリアン、チェロ/ムスティスラフ・ロストロポーヴィチとの名録音を思い起こすがこちらのユーリ・バシュメット(ヴィオラ)、ナターリャ・グートマン(チェロ)共演盤も素晴らしい(写真1 ボロディン弦楽四重奏団/チャイコフスキー弦楽四重奏曲全曲・弦楽六重奏曲”フィレンツェの想い出”CDジャケット、英EMI-CDS 7 49775 2)/(写真2 CD演奏・録音データ)。