マゼール&フルハーモニア管によるマーラー交響曲ライブ録音全集(2011)から

ロリン・マゼール(1930~2014)は晩年2011年4月~10月にかけてフィルハーモニア管弦楽団とロンドンのロイヤル・フェスティバルホール(写真1)においてマーラー交響曲ツィクルスを行った。 この一連の貴重なコンサート・ライブ録音が英シグナム・クラシックス(Signum Classics)から全集盤でリリースされたのは2015年のことである。 紹介盤はそのラストにあたる第3巻、「第7番〜第9番」を収めた6枚組CDセットである。 いずれも遅めのテンポで振る堂々とした演奏に時間も忘れ引き込まれてしまう。 さらにまた録音の素晴らしさにも驚いた (写真2 6CDセット、英Signum Classics-SIGCD 362)。

写真1    ロイヤル・フェスティバル・ホール(1973年3月筆者撮影)

写真2    L. マゼール&フィルハーモニア管/マーラー交響曲第7番~第9番(6CDセット英Signum Classics-SIGCD 362)