マルティン・トゥルノフスキー&プラハ響によるハイドン交響曲
今回は昨年92歳で亡くなったチェコ(プラハ)出身、後にウィーンに移住し西側を中心に世界的に活躍した正統派指揮者マルティン・トゥルノフスキー(Martin Turnovsky/1928~2021、写真1)のプラハ交響楽団とのハイドン交響曲第94番「驚愕」、第101番「時計」がカップリングされたチェコ時代1960年代のスプラフォン録音から取り上げてみたい。 紹介LPは日本コロムビアの廉価盤であるダイヤモンド1000シリーズに続く1974年にリリースされたダイヤモンド・クラシックス50廉価盤シリーズからの1枚である。 演奏は彼のスタイリッシュで粋なハイドンが楽しめる。 ところで彼はチェコ「スプラフォン」に数々の名録音を残しているが残念ながら当時の日本ではまだ地味な存在だった。 1990年代初頭には祖国チェコに戻りこのプラハ交響楽団の首席指揮者を1996年まで務めている。 日本には1978年初来日以来たびたび来日を重ね札幌交響楽団をはじめ日本のオーケスラにも客演、1998年からは群馬交響楽団の首席客演指揮者を務め日本のファンも多かった (写真2 LPジャケット、日本コロムビア-OW 7005-S/ 写真3 LPレーベル面)。