ミンドル・カッツに(Pf)よるベートーヴェン「皇帝」

レコード棚を整理していたらまた懐かしい1枚が出てきたので取り上げてみたい。 それはルーマニアの首都ブカレスト出身(後にイスラエルに移住)、ヨーロッパを中心に活躍した20世紀の実力派ピニスト、ミンドル・カッツ(Mindru Katz/1925~1978 写真1)が弾くベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番”皇帝”」である。 バックはサー・ジョン・バルビローリが指揮するハレ管弦楽団による1959年ステレオ初期録音(英PYE音源)で紹介LPは日本コロムビアの廉価盤/ダイヤモンド1000シリーズから1969年にリリースされた (写真2 LPジャケット/写真3 LPレーベル面)。 久しぶりに針をおろしたがこの堂々とした演奏はなかなかのインパクトを感じる。 しかし彼は1978年1月30日52歳にしてトルコのイスタンブールにおけるリサイタルでベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第17番“テンペスト”」を演奏中に心臓発作で倒れ不慮の死を遂げている。 またバルビローリが指揮するピアノ協奏曲のレコード録音も珍しいので貴重な1枚と思われる。

写真1    ミンドル・カッツ(インターネット画像から)

 

写真2    ミンドル・カッツ「皇帝」、LPジャケット(日本コロムビア廉価盤ダイヤモンド1000シリーズ-MS-1014-Y)1969年リリース盤

 

写真3    LPレーベル面