ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルによるベルリオーズ「幻想交響曲」ほかライブ盤
エフゲニー・ムラヴィンスキー(Evgeni Mravinsky/1903~1988)&レニングラード・フィルのコンサート記録を見ると1960年代を中心に数は多くないがベルリオーズ、ドビュッシー、ラヴェル、オネゲルなどフランスもの作品を取り上げている。 今回の紹介盤は当時のレニングラード・フィルハーモニー大ホールにおけるコンサート・ライブ録音からベルリオーズ:幻想交響曲、ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ」・「ボレロ」を収めたCDである。 このコンサートではこのほかドビュッシーの「夜想曲」から「雲」と「祭」も演奏され同一プログラムで1960年2月25日・26日・3月12日の3回行われた。 ちなみにこのCDには「夜想曲」を除く2月26日の公演が収録されている。 モノラル録音だが少々金属音的な音質が気になった。 紹介CDは1995年リリース「米RUSSIAN DISC」盤 ―「ムラヴィンスキー・コレクション」シリーズからの1枚である。 「幻想」では第4楽章「断頭台への行進」でテンポを動かすところなどムラヴィンスキーらしい個性も出た面白い演奏である(写真1 CDジャケット、米RUSSIAN DISC-RD CD10 906 /写真2 CD演奏・録音データ)。