ムーティによるシューマン「交響曲全集」、1976-78 EMI録音
今回は若きリッカルド・ムーティのフィルハーモニア管弦楽団首席指揮者時代 の録音から「シューマン交響曲全集」(EMI録音)を取り上げてみたい。 彼は巨匠オットー・クレンペラーの後継者として1973年、当時のニュー・フィルハーモニア管弦楽団の首席指揮者に32歳の若さで迎えられた。 この楽団は後に元のフィルハーモニア管弦楽団の名称に戻り1979年に彼は音楽監督に就任した。 この全集盤は楽団がニュー・フィルハーモニアからフィルハーモニアに戻る時期に行われている。 ちなみに「第4番」が1976年録音でニュー・フィルハーモニア時代に行われている。 シューマンも得意とした若きムーティの溌剌とした指揮ぶりが聴きものである。 紹介盤は1991年リリース、EMI CLASSICS(独盤)2CDセットで1978年録音の二つの序曲「メッシーナの花嫁」、「ヘルマンとドロテア」も収められている (写真1 CDジャケット、EMI CLASSICS-CZS 7 67319 2/写真2、CD収録演奏・録音データ)。 また写真3はムーテイ、フィルハーモニア管弦楽団首席指揮者時代-1978-79シーズンのプログラム冊子である。