モノラル時代のムラヴィンスキー、独グラモフォン録音から

〜チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」、1956年録音〜

ロシアの巨匠エフゲニー・ムラヴィンスキーの独グラモフォンへのチャイコフスキー交響曲録音は1960年のステレオ録音「第4番」から「第6番」がよく知られているがモノラル時代の1956年にも「第5番」と「第6番」を録音していた。 もちろんオーケストラはいずれもレニングラード・ハーモニー管弦楽団である。 後者伝説のモノラル録音LP国内盤は1960年代初頭にリリースされたがその後カタログから姿を消していた。 紹介盤は初出から30年以上を経た1995年に独グラモフォン・オリジナルス・アナログ名盤シリーズとしてLPレコードで限定復活した1枚である。 ムラヴィンスキー率いるレニングラード・フィルが初のヨーロッパ演奏旅行の際、ウィーン・コンツェルトハウスにおけるセッションとのことだが冒頭からの緊張感と迫力が凄い。 また録音クオリティの高さにも驚いた。 紹介盤ジャケットは国内制作だが中身のレコードはドイツ・プレスである (写真1 LPジャケット、グラモフォンPOJG-9034/写真2 LPレーベル面)。

写真1    ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル/チャイコフスキー「悲愴」LPジャケットー(国内盤グラモフォンPOJG 9034)1995年限定リリース盤

写真2    LPレーベル面