ヤコフ・クライツベルク&ネーデルランド・フィル /ドヴォルザーク「交響曲第7番」
ベルリン・コーミッシェオパー音楽総監督も務めたロシア、レニングラード(現、サンクトペテルブルク)出身のヤコフ・クラツベルク(Yakov Kreizberg、写真1)は今後の活躍が期待されながらも2011年に病のため51歳の若さでこの世を去った。 彼はネーデルランド・フィル首席指揮者時代にオランダのペンタトーン(Pentatone)レーベルにドヴォルザークの後期交響曲(第6番~第9番)の名録音を遺している。 今回はその一連シリーズのラストを飾った「第7番ニ短調」を紹介したい。 ペンタトーンはハイブリッドSACD制作専門レーベルでもあり素晴らしい音質と共に彼の精緻な音楽づくりが伝わる演奏だ。 またCDにフィルアップされた交響詩「金の紡ぎ車」はチェコの19世紀の作家「カレル・エルベン」の民話に基づく詩集「花束」から題材を取った作品で普段のコンサートで聴く機会は少ないが美しい旋律が印象的でこちらも好演である(写真2 CDジャケット、蘭PENTATONE-PTC 5186 082 /写真3 CD演奏・録音データ)。