ヤッシャ・ホーレンシュタイン&ウィーン響によるマーラー「交響曲第9番」ほか、米VOX 1950年代ヴィンテージ・モノラル録音
ヤッシャ・ホーレンシュタイン(Jascha Horenstein/1898~1973)はマーラー、ブルックナーのスペシャリストとして知られた指揮者である。 彼はウクライナのキエフ出身、アメリカの国籍を取得し戦後はアメリカを中心に晩年はイギリスでも活躍した。 今回の紹介盤は彼が1950年代に「米VOX」に録音したウィーン交響楽団とのマーラー「交響曲第9番ニ長調」(1954年録音)、ソリストに往年の米国の名バス・バリトン:ノーマン・フォスターを迎えバンベルク交響楽団との「亡き子をしにぶ歌」(1955年録音)を収めた2CDセットである。 ちなみに紹介盤は1993年にリリースされた「VoxBox LEGENDS 2CD SET」である。 もちろん彼のマーラー交響曲録音はライブ盤も含め数多くリリースされているがこのウィーン響とのモノラル・セッション盤も絶妙な味わいを特に「第4楽章フィナーレ」に感じた。 またモノラル録音ながら音質も大変素晴らしいことも魅力である (写真1 2CDジャケット、米VOX-CDX2 5509 / 写真2 CD演奏・録音データ)。