ヨゼフ・スーク作曲「アスラエル交響曲」
〜 ノイマン&チェコ・フィル盤 〜
20世紀初期に活躍したチェコの作曲家・ヴァイオリニストのヨゼフ・スーク(Josef Suk/1874~1935、写真1)の作品はまだ日本ではコンサートで紹介される機会が少ない。 彼は器楽作品から管弦楽・交響曲作品まで優れた作品を数多く書いているが今回は交響曲作品から「アスラエル交響曲」を取り上げてみたい。 この作品は1904年に没した義父にあたるドヴォルザーク、翌1905年に31歳の若さで亡くなった妻オティリエ(ドヴォルザークの娘)追悼のために作曲された「第2番」にあたる交響曲である。 全5楽章構成で演奏時間もおよそ60分を要する大曲なためじっくりと味わいたい作品である。 因みにアスラエル(Asrael)とは死者の霊に付き添う天使のことだそうだ。 紹介盤はヴァツラーフ・ノイマン&チェコ・フィルの名盤である。 この国内初出は1985年にLP・CDの両盤でリリースされた。 筆者は当時LPを求めた記憶があるが見つからなかったので(写真2)は1991年再リリースCDジャケットである(写真3 CD演奏・録音データ)。 また同名の名ヴァイオリニスト「ヨゼフ・スーク」は孫にあたる。