ヨーゼフ・スーク(Vn)によるベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」、1970年録音
〜サー・エードリアン・ボールト指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団〜
チェコの大作曲家ドヴォルザークの曾孫にもあたるヨーゼフ・スーク(Josef Suk/1929~2011、写真1)のベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」のレコード録音はフランツ・コンヴィチュニー指揮チェコ・フィル共演 (1962年スプラフォン録音)と今回の紹介盤、サー・エードリアン・ボールト指揮ニュー・フルハーモニア管弦楽団共演(1970年英EMI録音)が知られている。 両盤共にスークの気品を感じる名演、さらに興味深いことにスークはチェコ20世紀前半に活躍した名ヴァイオリニスト・作曲家ヴァーシャ・プシホダ(Váša Příhoda)作のカデンツァを使用している。 さらに紹介盤第二面後半に収められたほぼ同時期録音されたネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団との「ロマンス第1番・第2番」もまた素晴らしい (写真2 LPジャケット、東芝EMI-エンジェル-HC-1264/写真3 LPレーベル面)。