ルドルフ・ケンペ イン メモリアル 「バンベルク交響楽団」
ルドルフ・ケンペ(Rudolf Kempe/1910~1976)は1958年から63年かけてバンベルク交響楽団の常任客演指揮者を務めていた。 今回紹介するCD、「ルドルフ・ケンペ イン メンモリアル」はバンベルク響と1963年6月のステレオ・セッションによる演奏を集めた2CDアルバムである (写真1 「Rudolf Kempe in Memoriam」ジャケット、RCA CLASSICS(EC)-74321 32771 2/写真2 2CD収録作品・録音データ)。 ちなみに録音会場は当時この楽団の本拠地バンベルクのクルトゥーアラウム(Kulturraum)で行われている。 この会場、教会の身廊を改修したホールとのことである。 収録作品はブーラムス「交響曲第2番」はじめ全て名曲が並び演奏も素晴らしい。 とりわけ「CD-2」の最後に収められたビゼー「アルルの女」第1・第2組曲はケンペのレパトリーとしても珍しい。 ケンペとオーケストラの息もピッタリ、とても甘美な響きに誘われた。 この演奏、昔レコードでも聴いたことがあるのではないかと思い出しレコード棚を調べたところ1970年にキング・レコードからリリースされた「世界の名曲1000シリーズ」廉価盤の中に収められていた (写真3 LPジャケット「世界の名曲1000シリーズ」-キングGT 1023)。