ルドルフ・ケンペの貴重録音/メンデルスゾーン「スコットランド」、1952年録音

今回はルドルフ・ケンペ(Rudolf Kempe/1910~1976)の貴重録音からドレスデン国立(ザクセン州立)歌劇場音楽総監督時代1952年のドレスデン国立管弦楽団とチェコ「スプラフォン」に録音したメンデルスゾーン「交響曲第3番”スコットランド”」を紹介したい。 ケンペのメンデルスゾーンの交響曲公式録音はこれが唯一のものとされている (筆者は未聴だが1960年代のプライヴェート盤としてバンベルク交響楽団とのこの「第3番」のほかに「第4番”イタリア”」・「第5番”宗教改革”」の録音があるようだ)。 さてこのスプラフォン録音は当時SPレコードとして4枚セットでリリースされている。 写真のジャケットは1960年にアメリカのパ―リアメント(Parliament)というレーベルからLPでリリースされたものである (写真1  米パーリアメント盤LPジャケット―PLP-142 /写真2  LPレーベル面)。  ケンペ42歳の時の録音で溌剌とした演奏が心地よい。 モノラル録音だが音質も良好である。 写真3は1973年3月ロンドンにてケンペにプログラムに入れてもらったサインである(漫遊記2参照)。

写真1    ルドルフ・ケンペ&ドレスデン国立管メンデルスゾーン交響曲第3番[スコットランド」LPジャケット(米パーリアメントPLP-142)1952年録音

写真2    LPレーベル面

写真3    筆者が1973年3月20日ロンドンでロイヤル・フィル定期公演のプログラムに入れてもらったケンペのサイン