レナード・スラットキン&デトロイト響/ラフマニノフ交響曲第2番

レナード・スラットキン(Leonard Slatkin)もラフマニノフのスペシャリストとして定評を得た指揮者である。 彼が2008年より音楽監督を務めるデトロイト交響楽団とのラフマニノフ交響曲第2番のCDは2010年リリース当時「デトロイト響」の久しぶりの新録音としてもファンの間では注目された。 デトロイト響の透明感のある美しい響きとともに「第3楽章アダージョ」のメランコリックな旋律が聴き手を陶酔させる。 CD解説、録音データには特にライブ録音との表記はないが演奏終了後に沸き起こる盛大な聴衆の拍手がライブ演奏であることを物語る (写真1  L. スラットキン&デトロイト響「ラフマニノフ交響曲第2番」ほかCDカバージャケット-NAXOS 8.572458、2009年9月オーケストラ・ホール、デトロイト録音/写真2  CD演奏・録音データ)。 またCDの冒頭にはラフマニノフ「ヴォカリーズ」(管弦楽版)が収録されこちらも大変名演である。 またスラットキンは新進指揮者時代にセントルイス交響楽団 (1979年より1996年まで音楽監督を務める)とのデビュー盤として選んだ録音がラフマニノフ交響曲全集、1976年~78年米VOX録音だった。 この演奏では「デトロイト盤」よりもさらにテンポも遅くとった「第2番」がまだ30代とは思えないほど深みのある演奏が話題に上った。  写真3は1991年にリリースされたそのCD全集盤ジャケットである(写真3  L. スラットキン&セントルイス響「ラフマニノフ交響曲全集」米VOX-CDX 5034)。

写真1    L. スラットキン&デトロイト響「ラフマニノフ交響曲第2番ほか」CDカバージャケット(NAXOS-8.572458)

写真2    CD演奏・録音データ

写真3    L. スラットキン&セントルイス響ラフマニノフ交響曲全集CDジャケット(米VOX-CDX 5034)