ローラ・ボベスコのヴィオッティ「ヴァイオリン協奏曲」
今回は日本のファンも多かったルーマニア出身(後にベルギーに帰化)美貌のヴァイオリニストローラ・ボベスコ(Lola Bobesco)のジョヴァンニ・ヴィオッティ(Giovanni Viotti/1774~1824)の「ヴァイオリン協奏曲第22番・第23番」がカップリングされたLPを紹介したい。自身もヴァイオリニストとして活躍したヴィオッティは29曲のヴァイオリン協奏曲を書いたそうである。 とりわけ代表的な作品が旋律美に魅了されるこの「第22番イ短調」と「第23番ト長調」である。 このレコードは彼女初のヴィオッティ録音でもあった。 レコーディングは1980年3月にマンハイムやハイデルベルクにほど近い世界最大の総合化学メーカー「BASF」の本社がある街 ルートヴィヒスハーフェン・アム・ライン(Ludwigshafen am Rhein)のコンサート会場プファルツバウ(Pfalzbau)で行われている (写真1 インターネット画像)。 指揮はクルト・レーデル(Kurt Redel)管弦楽はこの地を本拠とするライン・パラティナ国立管弦楽団(Staatsphilharmonie Rhineland-Palatinate」である(写真2 LPジャケット)。 ちなみにこの写真のLPは1985年にフィリップスNEWグロリア・シリーズ国内廉価盤として再リリースされた1枚だが中のLP盤はフィリップス・オランダ盤である (写真3 LPレーベル面) 。 さらに余談にはなるがこの「グロリア・シリーズ」にあたってはフランス・レーベル「フォルラーヌ(Forlane)」よりライセンスを得てのリリースだった。