ヴァン・クライバーン、 1961年8月伝説のライブ盤
1958年第1回「チャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門で見事優勝したヴァン・クライバーン(Van Cliburn/1934~2013-写真1)はその後しばらく時代の寵児となり世界中から引っ張りだこになり多忙なコンサート活動が続いたことは想像できる。 今回紹介するレコードはコンクール優勝から3年後の1961年8月28日にベルリンで開催されたコンサート・ライブ録音を収録した1枚である。 演奏曲目は云うまでもなく彼が得意とするチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」バックはイシュトヴァン・ケルテス指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団である。 当時クライバーンが27歳、ケルテスはコサート当日32歳の誕生日を迎えこの二人のフレッシュな初顔合わせによる演奏に聴衆は期待を寄せことだろう(写真2 LPジャケット(国内盤RVC-RCL 3326 1984年リリース/写真3 LPレーベル面)。 当時国内初登場のライブ音源でしかもステレオ録音であることも魅力的だった。 原盤はイタリアのラウディス(LAUDIS)というレーベル、このシリーズは往年の名指揮者たちによる1950年代のモノラル・ライブ録音が中心だったがこれはシリーズ唯一のステレオ録音であった。