ヴァーツラフ・ノイマン&チェコ・フィルによるショスタコーヴィチ「レニングラード」

チェコ・フィルによるショスタコーヴィチ交響曲第7番「レニングラード」の名盤で思い浮かぶのは古くは1957年モノラル録音のカレル・アンチェル盤、そしてステレオ盤では今回取り上げる1974年録音のヴァーツラフ・ノイマン盤である。 いずれもチェコ・スプラフォン音源だが国内盤は日本コロムビアからリリースされた。 ちなみに「ノイマン」盤の国内盤初出はもう半世紀近く前になる1976年のことである (写真1 ノイマン盤初出2LPジャケット、国内盤、日本コロムビアOB-7331~32-S/写真2 LPレーベル面)。 この年の秋にはこのノイマン&チェコ・フィルをはじめとする数多くのチェコスロヴァキア(当時)の著名な音楽家たちが来日、日本初の「チェコスロヴァキア音楽祭」が東京と関西地区で開催されたことも懐かしい (写真3 「チェコスロヴァキア音楽祭」総合プログラム)。 さてこの「ノイマン盤」だがじっくり手堅く取り組んだ堂々とした演奏でチェコ・フィルの響きも大変素晴らしい。 また彼のショスタコーヴィチ交響曲録音は同コンビによる同時期録音の「第9番」があるのみである。

写真1     V. ノイマン&チェコ・フィル/ショスタコーヴィチ交響曲第7番「レニングラード」2LPジャケット(国内盤、日本コロムビアOB-7331~32-S)

写真2     LPレーベル面

写真3     「チェコスロヴァキア音楽祭-1976」総合プログラム表紙