ヴァーノン・ハンドレイのラフマニノフ「交響曲第2番」
今回もヴァーノン・ハンドレイのCDから筆者お気に入りの1枚、「ラフマニノフ交響曲第2番」を紹介したいと思う。
この録音はハンドレイが64歳を迎えた1994年11月、「ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団」とロンドンのC.T.S. (Ciné-Télé Sound)スタジオで行われたセッションによるデジタル録音である。 このCDは1996年に英国「Tringレーベル」より「The Royal Philharmonic Collection」シリーズとしてリリースされた1枚だった(写真1 V.ハンドレイ&ロイヤル・フィル、ラフマニノフ交響曲第2番、CDジャケット、英Tring TRP 052 / 写真2 演奏・録音データ / 写真3 CDレーベル面)。 イギリスの指揮者はこの「第2番」を得意としてる人が多いがここではハンドレイの職人芸的な深みのある演奏にハマってしまう。 ロイヤル・フィルのサウンドも重厚に響き渡り金管群も目が覚めるような迫力で冴え渡る。 とりわけ「第3楽章」-「アダージョ」の情感溢れるメランコリックで甘美な旋律に酔ってしまう。 さらに録音の素晴らしさも特筆に値するだろう。