中村紘子によるショパン「ピアノ協奏曲第1番」
〜ヴィトルド・ロヴィツキ指揮ワルシャワ国立フィル(1970年世田谷区民会館セッション盤)〜
今回の紹介盤、若き中村紘子によるショパン「ピアノ協奏曲第1番」は時の音楽監督ヴィトルド・ロヴィツキ&ワルシャワ国立フィルが1966年に次ぐ1970年4月2度目の来日公演(写真1 1970年公演プログラム冊子表紙)を行った折、東京・世田谷区民会館で行われたセッション録音である (1970年4月21日)。 彼女はこの来日公演でもソリストとして客演、得意とするこの「第1番」を披露した。 このロヴィツキとのレコード録音はもう半世紀余り昔に遡る。 当時東京でオーケストラのセッション録音会場と云えばこの「世田谷区民会館」か「杉並公会堂」を思い起すぐらい少なかったと思う。 現在ではもう忘れ去られた録音かも知れないがこのレコードに針をおろすと当時の東京の風景が心に浮んでくる(写真2 LPジャケット、CBSソニー23AC 518/写真3 LPレーベル面)。