冨田  勲「バミューダ・トライアングル」、1978

シンセサイザー音楽家・奏者:冨田 勲(1932~2016)が実際に「バミューダ」を訪れた際、俗に「魔の海域」として知られる「バミューダ・トライアングル」の印象を基に1978年に発表した作品である。 当時まだ現在のようなパソコンは遥か先の時代でこの作品はマイクロ・コンピュータ(マイコン)を駆使しての制作だった。 またこのマスター・テープは5チャンネルで音場はピラミッド型となり「ピラミッド・サウンド」と呼ばれた。 当時レコードは「CD-4」による4チャンネル盤もリリースされたが紹介盤は2チャンネル・ステレオの通常盤である。 しかしそのステレオ効果は満点でさらにコンピュターによるデータ信号も入力されマイコンによる暗文解読ができる新たな工夫に興味をそそわれた (写真1 LPジャケット、国内盤RCA-RVC 2222 /写真2 LPレーベル面)。 音楽素材にはプロコフィエフ傑作作品から舞踊音楽「ロメオとジュリエット」~「モンタギュー家とキャプュレット家」、交響曲第5番(第2楽章)・第6番(第1楽章)等々を中心に用いられ冨田のシンセサイザーの神秘的サウンドが楽しめる

写真1    冨田 勲「バミューダ・トライアングル」LPジャケット(国内盤RCA-RVC 2222 )1978年リリース

写真2    LPレーベル面