南西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団初来日公演を聴く、1989

〜1989年6月4日、浦安市文化会館にて〜

1989年5月、美しいボーデン湖畔に面した街コンスタンツ(Konstanz)に本拠を置く「南西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団」(Südwestdeutsche Philharmonie)が首席指揮者トーマス・コンツ(Thomas Koncz)と共に初来日した(写真1  「1989年南西ドイツ・フィル管初来日公演プログラム表紙」。 このオーケストラの創設は1932年、コンスタンツ市により運営され演奏活動も広大なボーデン湖周辺都市を中心に数多くのコンサートを開催している。この初来日公演では当時開催された「横浜博覧会 '89」にも参加している(写真2  1989年公演日程)。 筆者は公演最終日にあたる6月4日の「浦安市文化会館」での演奏を聴いた(写真3  「当日会場で配布された浦安公演プログラム表紙」。公演プログラムはベートーヴェン・プロ(A)、ベートーヴェン&モーツアルト・プロ(B)、ヨハン・シュトラウス ファミリープロ(C)が用意され浦安公演はベートーヴェン・プロ(A)が演奏された(写真4)。 ピアノ協奏曲第5番「皇帝」のソリストには日本の人気女流ピアニスト3名が客演、浦安では小山 実稚恵が担当した。彼女のそつが無い演奏に好感が持てた。やはりドイツ古典派から後期ロマン派を得意としているオーケストラだけありその実力も感じとれたコンサートだった(写真5  浦安公演6月4日チケット)。  また2010年6月には若手首席指揮者ヴァシリス・クリストプロスと共に再来日しモーツアルトのプログラムを中心に札幌・東京・京都・金沢で公演し好評を博している。

写真1  1989年南西ドイツ・フィルハーモニー管初来日公演プログラム表紙

写真2   1989年南西ドイツ・フィル初来日公演日程

写真3 「当日会場で配布された南西ドイツフィル浦安公演のプログラム表紙」

写真4   南西ドイツ・フィル 浦安公演の演奏プログラム(1989年6月4日)

写真5   南西ドイツ・フィル浦安公演チケット