古都ドレスデンの魅力
〜 ドレスデンにて、2003年7月29日 〜
ロストックの観光後、筆者は首都ベルリンを経由してザクセン州の州都ドレスデンに向かった。 ベルリンから南へおよそ200Km、急行列車でおよそ2時間余りの旅である。 ドレスデンはチェコとの国境にも近いエルベ川沿いに開けた風光明媚な古都である(写真1 ドレスデン中央駅、筆者撮影)。 中世ヨーロッパ、バロック様式の歴史的建築群で囲まれた旧市街へは中央駅から歩いても20分前後である。 とりわけガイドブック等で紹介されるエルベ川沿いから眺める旧市街は絵になる美しい風景だ(写真2筆者撮影)。 またクラシック音楽ファンには新古典主義の建築家ゴットフリート・ゼンパー設計による19世紀に建築されたゼンパー・オパー(Semperoper)=ザクセン州立歌劇場は見逃せないだろう(写真3 ゼンパー・オパー、筆者撮影)。 さらにバロック様式建築を代表するザクセン選帝侯の居城だった美しい庭園を持つツヴィンガー宮殿は最大の見どころである。 宮殿内のアルテ・マイスター絵画館は15世紀から18世紀にかけての絵画コレクションが展示され見ごたえがある(写真4 ツヴィンガー宮殿のアルテ・マイスター絵画館、筆者撮影)、写真5 同、入場チケット)。 庭園にある「ニンフ(妖精)の風呂」と呼ばれる噴水も印象に残った(写真6 ニンフの風呂の噴水、筆者撮影/ 写真7 宮殿中庭、筆者撮影)。 このツヴィンガー宮殿の東側に位置するザクセン王の居城であったドレスデン城(レジデンツ城)と宮廷教会も絵になる1枚だった(写真8 ドレスデン城(左)と宮廷教会(右)、筆者撮影)。 城の外壁にはおよそ100mに渡りマイセン磁器タイルに描かれた歴代の「君主たちの行列」と呼ばれる壁画がある。 幸いにしてこの壁画は「第二次大戦」の戦火を奇蹟的に免れたそうである(写真9 壁画「君主たちの行列」、筆者撮影)。 「百塔の街」とも呼ばれる美しいこの街の魅力はまだまだ奥が深いようである。 写真10(筆者撮影)は市内観光にも便利な路面電車である。