回想、ストコフスキー:2/2

レオポルド・ストコフスキーのシベリウスとの縁は意外にも深い (写真1 LPジャケット掲載写真)。 彼はシベリウス存命中の1953年のシベリウス音楽祭に招聘され当時ヘルシンキ市交響楽団を振った「第1番・第7番」ほかの歴史的ライブ音源もCD化されている。 今回の紹介盤は最晩年 1976年11月に米CBSに録音された「第1番」と「トゥオネラの白鳥」である。 管弦楽はロンドンのレコーディング専門オーケストラ、ナショナル・フィルハーモニックで当時94歳とは想像もつかないほどエネルギッシュな「ストコ節」全開の演奏である。 とりわけやや遅めのテンポで振る「第2楽章」が印象的だ。 また「トゥオネラの白鳥」のマイケル・ウィンフィールド (Michael Winfield)のソロ、コールラングレ(Cor Anglais)も素晴らしい。 写真の紹介LPは1978年リリースのCBSソニー国内盤である (写真2 LPジャケット、CBSソニー 25AC 327)。

写真1    シベリウスとストコフスキー(LPジャケット掲載写真)

写真2    ストコフスキー&ナショナル・フィルハーモニック/「シベリウス交響曲第1番」ほかLPジャケット(国内盤CBSソニー25AC327)