外山雄三 交響曲「名古屋、1984年
久しぶりに外山雄三作曲、交響曲「名古屋」のレコードに針を下した。 当時開局15周年を迎えた「中京テレビ」による委嘱作品で「名古屋」をテーマにした全4楽章から構成される演奏時間およそ25分のシンフォニーである。 外山雄三は当時「名古屋フィルハーモニー交響楽団」の音楽監督を務めておりこの演奏も作曲者自身の指揮により1984年4月にレコード録音が行われている。 写真は当時知人から頂いた非売品盤だがレコードジャケットのデザインは市販盤と同一である(写真1 交響曲”名古屋” LPジャケット-3008-P(Vap))。 ジャケット・デザインはシンプルだが中心にホログラムを採用し光線の具合で楽譜と名古屋城が浮かび上がる立体画像になっている(写真2 「ホログラム」採用のジャケット・デザイン)。 交響曲の各楽章のテーマは第1楽章/熱田神宮の1月行事”踏歌神事”の催馬楽、名古屋城築城の木遣り等による幻想曲、第2楽章/「北設楽郡」の田植え歌「田峰田楽」、美濃地方の「谷汲踊(ばしょう踊)をテーマにしたスケルツオ楽章、第3楽章/「子守唄」そして第4楽章-「木曽川護岸工事唄」をテーマにしたロンド形式によるフィナーレとなっている。 日本の原風景も感じ取れ親しみやすい作品である。 レコード第2面の余白にはこの作品の主旋律をモチーフとした「行進曲/躍動(寺井尚行 編曲)」演奏ナゴヤディレクターズバンド(吹奏楽)と外山雄三代表作のひとつ1960年「NHK交響楽団世界一周演奏旅行」のために作曲され大人気を呼んだ「管弦楽のためのラプソディ」も収録されている(写真3-レコード面レーベル)。