往年の名盤:ニュー・ウィーン弦楽四重奏団によるシェーンベルク室内楽曲作品
今回の紹介LPも懐かしい1枚である。 半世紀余り前に国内盤フィリップス・レーベルからリリースされたニュー・ウィーン弦楽四重奏団によるシェーンベルク室内楽曲作品アルバムで当時まだ新ウィー楽派作品の国内盤レコードは数少なかった時代である。 このニュー・ウィーン弦楽四重奏団はウィーン交響楽団のメンバーで構成され当時シェーンベルクの弦楽四重奏曲全集録音をすでに完結していた。 紹介盤はその分け売りである。 収録作品は「弦楽四重奏曲第2番」と作曲者自身による弦楽合奏版でも有名な弦楽六重奏曲「浄められた夜」となっている。 「弦楽四重奏曲第2番」は第3楽章と第4楽章にシュテファン・ゲオルゲの詩による声楽が加わるユニークな作品として知られている。 このレコードでは米国出身の世界的名ソプラノ「イヴリン・リアー」(写真1)が録音に参加している。 彼女はベルリン・ドイツ・オペラの専属歌手としても活躍、この録音でも美声を聴かせている (写真2 LPジャケット、国内盤フィリップス-SFL-8623-1970年リリース/写真3 LPレーベル面) 。 余談になるが外盤では独グラモフォンからも同音源が「139 361-SLPM」で1968年にリリースされていた (写真4 独グラモフォン盤、同音源LPジャケット、インターネット画像)。