懐かしの「米キャピトル」FDSサウンド

LPレコードが登場し1950年代に入るとステレオ録音を向かえるまで各レコード会社はハイファイ(High Fidelity)サウンド録音に力を注いだ。 まだ筆者が中学生時代の1960年代初頭のころ今回紹介する米キャピトルの「FDSサウンド」等々「ハイファイ録音レコード」が目につくようになった。 ちなみに「FDS」とは「Full Dimensional Sound」の略で日本語では異次元の高音質ということになろうか。 紹介盤は1950年代中ごろに録音された名盤、レナード・スラットキンの父フェリックス・スラットキン(写真1)がハリウッド・ボウル交響楽団を指揮したガーシュウィンの名曲「ラプソディー・イン・ブルー」と「パリのアメリカ人」がカップリングされた国内盤である。 当時「東京芝浦電気」からリリースされていた懐かしい1枚である。 ピアノ・ソロのレナード・ペナリオは少年時代神童として知られ大活躍、この録音当時はまだ30代だったがガーシュウィンも彼の十八番、素晴らしいピアノ・テクニックが聴ける (写真2-LPジャケット、東芝Capitol 2LC-20/写真3 LPレーベル面)。

写真1    フェリックス・スラットキン(インターネット画像)

写真2    フェリックス・スラットキン&ハリウッド・ボウル響/ガーシューウィン「ラプソディー・イン・ブルー&パリのアメリカ人」LPジャケット国内盤キャピトル-2LC-20

写真3    LPレーベル面