懐かしの航空機デザインLPジャケットから(3/3)
このテーマ、最終回は前回のロッキードL-1011と共に1970年代~80年代を中心にワイド・ボディ機の花形として活躍したマクドネル・ダグラスDC-10とエアバスA-300を取り上げてみたい。
先ずはDC-10をジャケットにした成田空港開港前年1977年12月、KLMオランダ航空/868便(羽田-アンカレッジ-アムステルダム)のフライト・ドキュメンタリー録音である。 ヨーロパ線フライト・ドキュメント録音としてもこのレコードが国内盤として初登場だった。 KLM機のDC-10-30はモーツァルトやべートーヴェンなど作曲家を愛称名として機体に付けていた。 ちなみにこのレコード録音はベートーヴェン機である。 現在はヨーロッパ便も目的地にノン・ストップで飛ぶ時代だが当時は北極圏回りや南回り路線も存在する懐かしい時代だった。 紹介LPは1978年にCBSソニーからリリースされた (写真1 LPジャケット、CBS ソニー25AG-320)。
次は筆者もリリース当時驚いた東亜国内航空(当時)が1980年に初導入したA-300の南フランス(トゥールーズ)から東京までの南ルート輸送作戦ドキュメントを「上・下」2巻(各2枚組LP)に収録した歴史的ドキュメント録音である。 東亜国内航空が導入したこのA-300B-2-200型は航続距離が約3,000Kmと短く飛行ルートも余裕をもってトゥールーズ→カイロ→アブダビ→ボンベイ→バンコク→香港→東京のルートをとったそうである。 このドキュメンタリー録音は中東上空の緊張感もうかがえるまさに2伯3日(1980年11月27日~29日)のノン・フィクションである。 このLPは1981年にポリドールからリリースされた (写真2 「エアバス大空輸作戦(上)、ポリドールMRA-9666-67/写真3 同下巻、ポリドールMRA-9668-69)。