日本コロムビア「マスターワークス・シリーズLP」から
〜ジノ・フランチェスカッティのベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」〜
米CBSコロムビアは世界で最も古い歴史を持つレコード会社である。 LP時代に入り1950年代にはこのマスターワークス・シリーズ録音が次々と国内盤の日本コロムビアからリリースされた。 今回はこのシリーズ盤から当時録音・演奏共に定評を得たフランスの名ヴァイオリニストのジノ・フランチェスカテッティ (Zino Francescatti)(写真1)のベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」を紹介したい。 指揮はユージン・オーマンディ、管弦楽はフィラデルフィア管弦楽団である。 フランチェスカッティはパガニーニのスペシャリストとしても世界的に知られた人だがこのベートーヴェンは歴史的名盤としてCD化もされている(写真2 日本コロムビア盤初出LPジャケット、WL 5082 /写真3 LPレーベル面)。 また当時のこの粋なジャケット・デザインも大変魅力的である。 写真4のオーマンディのサインは1972年5月「フィラデルフィア管弦楽団」来日公演の際にプログラムに入れてもらった。