現代作曲家デュティユとルトスワフスキのチェロ協奏曲

フランスのアンリ・デュティユ(Henri Dutilleux/1916~2013) 、ポーランドのヴィトルド・ルトスワフスキ」(Witold Lutosławski/1913~1994)はほぼ同世代の現代作曲家である。 今回スポットをあてるこの二人のチェロ協奏曲は1970年にロストロポーヴィチのチェロで世界初演されている。 レコード録音は初演から4年後、1974年に初演者のロストロポーヴィチによりパリで世界初録音され紹介盤は翌1975年、東芝EMIからリリースされた国内初出盤である(写真1 LPジャケット/東芝EMI EAC-80163/写真2 LPレール面)。 管弦楽はパリ管弦楽団、指揮はデュティユがセルジュ・ボド(Serge Baudo)、ルトスワフスキは作曲者自身である。 デュティユの作品には「はるかなる遠い国・・・」という標題が付されているが彼が傾倒したボードレールの詩集「悪の華」からの引用とのこと。 またデュティユが5楽章構成ルトスワフススキは4楽章構成だがどちらも切れ目なく演奏される。 このレコードではロストロポーヴィチのエネルギッシュなチェロに圧倒された。

写真1 LPジャケット(東芝EMI-EAC 80163)1975年リリース国内初出盤

 

写真2    LPレーベル面