私の落語・演芸レコード・コレクションから(3)
〜落語傑作集(LP 4枚組BOX)〜
今回は1977年(昭和52年)秋に「コロムビア」からリリースされた「落語傑作集」- LP4枚組ボックス・セットにスポットを当ててみたい(写真1 落語傑作集LP4枚組ボックス/コロムビアFB7009-12)。
このLP ボックスは往年の噺家たちのオハコを収録したものである。 登場する噺家と演目は「八代目・三笑亭 可楽(1897-1964)/らくだ」「三代目・三遊亭 金馬(1894-1964)/居酒屋」「五代目・古今亭 今輔(1898-1976)/葛湯」「四代目柳亭 痴楽(1921-1993)/痴楽つづり方狂室」「三遊亭 歌奴(三代目・三遊亭 圓歌1932-2017/授業中)」「五代目・古今亭 志ん生(1890-1973)/火焔太鼓」「八代目・桂 文楽(1892-1971)寝床」「六代目・三遊亭 圓生(1900-1979)/一人酒盛り」「五代目・柳家 小さん(1915-2002)/狸」となっている(写真2 LPボックス裏面)。 残念ながら録音年月日等の詳細な記載がないため録音データ記録は不詳だが「可楽」・「金馬」・「今輔」・「志ん生」はモノラルだがライブ録音、「痴楽」はモノラル・スタジオ録音、「文楽」・「圓生」・「小さん」はステレオ・スタジオ録音となっている。 録音状態はいずれも大変良好で「可楽」の「らくだ」は録音会場の外を走る車のクラクションのかすかな音も拾われ当時の寄席会場の様子もうかがうことができ懐かしい昭和の時代にタイム・スリップすることができる「落語傑作集」である。