私の落語・演芸レコード・コレクションから(6)
〜三百人寄席・”志ん朝の会“ライヴ盤から〜
今や志ん朝ファンの間では伝説の”かたりぐさ“のひとつに「三百人劇場」で開催されていた「三百人寄席-志ん朝の会」(独演会)がある。 「三百人劇場」とはかつて東京・千石にあった「小劇場」で、当時40代を向かえる「志ん朝」は1976年(昭和51年)から1982年(昭和57年)にかけてこの劇場で独演会を開いていた。 とりわけ1981年(昭和56年)には「志ん朝七夜」と題して4月11日から17日に渡る七日連続で当時普段の高座でしばらくかけてなかった「百川」・「高田馬場」・「代脈」・「大山詣り」等々の噺をじっくりと演じていたことを懐かしく思いだされる。
今回紹介するレコードはこの「志ん朝七夜」の演目を含め1976年~82年にかけてこの「三百人劇場」で収録されたライブ音源を中心に1985年、「CBSソニー」からリリースされたものである。 このシリーズは別音源も含む全24枚LPの分け売りだったがその中から「三百人劇場ライヴ音源」19枚を選んでみた(写真1~4-「三百人劇場・志ん朝の会」ライヴLP・CBSソニー)。 今さら云うまでもなく「志ん朝流」の粋な語り口が万人を古典落語の世界に引き込んでいく。 写真5は1982年1月18日に演じられた「崇徳院」LPジャケット裏面に入れて頂いたサイン。 また写真6は扇子に入れて頂いたサインである。
(つづく)