若きグルダの「コンサート・ホール」録音から、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番”皇帝”」
フリードリヒ・グルダ(Friedrich Gulda/1930~2000)は若き30代の頃、「コンサート・ホール」に録音した得意のモーツァルトやベートーヴェンの名盤を何枚か残している。 それらは近年CD化もされていると思うが今回の紹介盤、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番”皇帝”」は個人的にも気に入っている。 バックは名匠ハンス・スワロフスキー(Hans Swarowsky/1899~1975)が指揮するウィーン国立歌劇場管弦楽団、1960年代初頭のステレオ録音である。 このLP裏面後半には同じくベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第27番」がフィルアップされているためか「第2楽章」が「第3楽章」に続くアタッカに入る手前で裏面にまたぐため気分的に少々興ざめしてしまうが演奏は素晴らしい (写真1 LPジャケット、国内盤Concert Hall-SM 2307/写真2 LPレーベル面)。