若きロストロポーヴィチのドヴォルザーク「チェロ協奏曲」

前回に続きコロムビア・ヒストリカル録音シリーズからもう1枚若きムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(写真1)のドヴォルザーク「チェロ協奏曲」を取り上げてみたい。 この録音もチェコ・スプラフォン音源、ロストロポーヴィチがまだ25歳の時のモノラル・セッションである。 彼はライブ盤も含め何度となくこの名曲を録音しておりどれもが定評ある名演だがこのチェコの巨匠ヴァーツラフ・ターリヒ(Václav Talich/1983~1961、写真2)& チェコ・フィルとの録音は彼が1952年のプラハの春国際音楽祭に出演(「カレル・アンチェル&チェコ・フィル」コンサートで披露)の際に並行して録音されたと云われている。 またこの録音以前にも今や伝説の指揮者、ナタン・ラフリン(Natan Rakhlin/1905~1979、写真3)とのメロディア録音もあるそうだが現在は入手困難とのことでまた機会があればぜひ聴いてみたいところである (写真4、LPジャケット、日本コロムビアHR-1020-S)。

写真1    若きロストロポーヴィチ(インターネット画像から)

写真2    ヴァツラーフ・ ターリヒ(インターネット画像から)

写真3    ナタン ・ラフリン(インターネット画像から)

写真4    ロストロポーヴィチ /ドヴォルザーク「チェロ協奏曲」/ターリヒ指揮チェコ・フィル(1952年モノラル録音-日本コロムビア-HR-1020-S)1971年リリース