超絶技巧ヴァイオリニスト “ロビー・ラカトシュ”、ライブ・フロム・ブダペスト1999
ハンガリーの超絶技巧ヴァイオリニスト:ロビー・ラカトシュ(Roby Lakatos、写真1)が脚光を浴びた独グラモフォンでのセカンド・アバム「ライブ・フロム・ブダベスト(Live From Budapest 1999)」を取り上げてみたい。 このアルバムは1999年5月ブダペスト市街の中心に位置するタリア劇場(Thalia Theatre、写真2)におけるコンサート・ライブ録音である。 彼の演奏スタイルは自国伝統の「ジプシー音楽」をベースにクラシック、ジャズ等々の音楽のエッセンスを融合させた独特、個性的な奏法に魅了される。 アルバムにはラカトシュのオリジナル作品をはじめロシア民謡、ヨハン・シュトラウスのポルカ、ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」から有名な「サンライズ・サンセット」などラカトシュ流に見事にアレンジされている。 またこの日本盤のみボーナス・トラックに収録された当時流行した「だんご三兄弟」がジプシー・スタイルで演奏され興味深かった。 録音当時34歳のラカトシュも今年(2021)56歳を迎える。 今後も益々の活躍を期待したい(写真3 ラカトシュ「Live From Budapest」国内盤グランフォンPOCG-10203/写真4 CD演奏・録音データ)。