CDアルバム「ジス・イズ・ミスター・トニー谷」
1950~60年代に一世を風靡した日本のボードビリアン「トニー谷(1917~1987)写真1 CDジャケット裏面写真」の興味深いアルバム「ジス・イズ・ミスター・トニー谷」(写真2 CDジャケット、ビクターVDR-1454)を紹介したいと思う。 現在シニア世代の方ならご存じだろうがそろばん片手にリズムもよろしく独特の「トニングリッシュ」と呼ばれた英単語を並べてのおしゃべりに人気があった。 筆者が小・中学校時代のテレビ番組「アベック歌合戦」の司会で「さいざんす」口調で喋まくる姿が今も印象に残っている。 紹介盤は1987年にシンガーソング・ライター、音楽プロデューサーの大瀧詠一プロデュースによる「トニー谷・追悼アルバム」としてリリースされた。 収録曲は全12曲、彼が人気絶頂時代1950年代のSP音源復刻が中心だが一部「ガッポリ節」・「あんたのおなまえ何ァンテェの」の2曲は「ポリドール」提供の1960年代のステレオ音源である。 また「さいざんす・マンボ」は「宮城まり子」が共演している(写真3 CDアルバム収録作品)。