カラヤニスとのひとりごと(ドイツ連邦大使館からクルト・マズアの問い合わせ)

11月のある日ドイツ連邦大使館文化広報部の担当者の方から電話が入りました。 問い合わせの内容は12月(2021年)に指揮者クルト・マズアの特別資料展をミューザ川崎で開催すべく準備を進めている中で「漫遊記42」で紹介した1971年のクルト・マズア&ゲヴァントハウス管弦楽団公演資料が目に止まりこれらの貸与を受けたいとの連絡でした。 希望された資料は
・1971年ゲヴァントハウス管弦楽団来日公演プログラム冊子、チラシ
・1983年ゲヴァントハウス管弦楽団来日公演プログラム冊子、チラシ(漫遊記197で紹介)
・1979年読売日本交響楽団名誉指揮者就任コンサートプログラム冊子
・2004年フランス国立管弦楽団来日公演プログラム、チラシ
等々でした。 もちろん喜んでお引き受けした次第です。

そして12月14日にミューザ川崎シンフォニー・ホールで開催されたオーケストラ・インフュニチュードの演奏会と会場ロビーで行われた「クルト・マズア」パネル展示も見て参りました。
今回タクトを振る「カーチュン・ウォン氏」はシンガポール出身の俊英指揮者マズアを師として大変尊敬されメイン・プログラム、ブラームス「交響曲第4番」の演奏に先立ちマイクを片手にマズアのブラームス「第4番」の思い出話に熱を込めて語ってくれました。 このオーケストラは「日本フィル」ソロ・トランペット奏者、オッタビアーノ・クリストフォーリ氏の提唱で今後の活躍も期待される若き演奏家たちが集合した楽団とのことです。 演奏は期待通り前半に演奏された「メンデルゾーン交響曲第4番”イタリア”」も透明感あふれるサウンドとウォン氏のキレのある指揮ぶりが印象的でアンコールにも「終楽章」がかなり速いテンポで演奏されました。 もちろんブラームスも情感豊かな演奏に魅了されました。

パネル展示はシンプルで小規模なものでしたがマズアが遺した軌跡を辿ることができました。 私も大変微力ながら資料提供できましたことはいい想い出となりました(写真1〜5)。

写真1 「ミューザ川崎」夜景

写真2    会場「クルト・マズア資料パネル展示1

写真3    パネル展示2

写真4    パネル展示3

写真5    パネル展示4